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ノラ from 今夜、あの街から オフィシャルサイト

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アルバム発売記念!Noraセルフライナーノーツ公開!

1月21日(水)発売の1stアルバム「NOT ENOUGH」収録曲を、Nora自身が解説するライナーノーツを順次公開していきます。

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*毎日更新。


ABOUT ー1st ALBUM「NOT ENOUGH」ー
Self Liner Notes by Nora

〇アルバムについて

いつかアルバムを出す時は、それが一冊の本になるような、そんなコンセプトで作ろうと思っていました。アルバムを出せるタイミングは度々あったんだけど、期待していた小説がめっちゃ薄くて、すぐに読み終わっちゃったらちょっとショックじゃない?って思って。
アルバムは79分59秒まで曲を入れられる(厳密にはそれ以上も可能だけど、それを超えると再生出来ない機械がある)から、それに近いボリュームの曲数ができるまでは、CDを出したい気持ちを抑え込んでいました。

〇アルバムタイトルについて

本当は満たされていて、物理的には足りている。それなのに、どこか物足りない、幸せに思えない。これが、コナン主題歌になった『クウフク』をはじめ僕が表現を替えて度々描いた世界観なんです。贅沢な悩みだけど、誰もが感じるどうしようもない、ゆくあてのない感情だと思っています。
タイトルである、NOT ENOUGH≒まだ足りない。アルバムを出す時はこのタイトルにするって決めていた感じです。これを体現する作品にしようと思ったら、半端なボリュームじゃダメですよね。物量も、曲も、ゲストボーカルも豪華。それでも1回聴いたくらいじゃ到底足らない。意外と長く感じない、まだまだ欲しいと思わせるアルバムを目指しました。

○アルバムへのこだわり

今作で一番難しかったのは、四年前、学生のNoraが作った作品と最新の作品が共存するという点。当時ボカロ文化で生きていた僕にとって“J-POPというお金のために綺麗に繕った音楽はダサい”みたいな感覚があって。YOASOBIさんあたりの台頭を期に、ネットらしいどこかチープな音を今っぽいとする風潮があったとはいえ、今思えば、まぁ捻くれてたよね笑
当時、素人臭くて、でも等身大なサウンドを大事にしていたから、最近の曲とてんで方向性が合わない。だけど、そのショボい音には確かに情熱があって、自分なりの哲学を守り抜いた音がするんです。
アルバム制作中のある日、大人達がからこんなことを言われて。「昔の曲がアルバムのクオリティに見合わないから、いっそ全部外したほうが良いんじゃないか」って。カチンときたけど、実際言っていることは間違っていなくて。そこからはもうガチです。絶対いいものにしてやるって。
芸術的な質の高さと、当時の情熱を共存させるためにはどうしたら良いか。今回のアルバム制作ではこの試行錯誤が苦しくて、でも一番楽しかったところです。アレンジは変えても譜面は変えない、ボーカルは撮り直さない。今の自分なりの哲学を持って、過去作のリメイクにあたりました。

〇アルバム収録SEの話

僕は映画を観る時の、冒頭のワクワク感が大好きなんですよ。導入部分の、主人公たちはまだ出てこなくて、当たり障りない映像や、アンビエント的な音が流れるやつ。その世界観に基づいたシーンが映されて、いつのまにか自分がその世界に入ったと錯覚するイキな演出。ロマンですよね。

音楽の話にもどると、UVERworldとか、マイファスとか、僕の尊敬するアーティストのアルバムには、1曲目や曲間に、歌のないインスト楽曲、SEが入っていることが多く、もちろんこれが大好物なわけです。初アルバムには絶対インストSEを入れようと思っていました。

SE3曲は、「Monologue」、「Dialogue」、「Reconnect」の名前をつけました。
ノラがレイラと出会う前の独り言「モノローグ」。2人の対話であり、外の世界との対話であり、自分自身の本当の気持ちとの対話である「ダイアローグ」。転生、再接続を表す「リコネクト」の3つのSEからも、ヨルマチの世界観を味わってもらえたら嬉しいです。普通最後は「Epilogue」なんだけど、そうしなかったのはこだわりの一つです。