『ロストチャイルド』 リリース記念 ノラ×宮川愛李 特別対談インタビュー!
ボカロPノラが、自ら作った楽曲を女性ヴォーカルと共に歌い上げていくユニット、「今夜、あの街から」(以下、ヨルマチ)。閉塞感漂う日々からいつか脱出して世界を変えたいと願う男女(ノラとレイラ)の物語を描いていく、その最新作「ロストチャイルド」。今回レイラ役に迎えたのは、Twitterフォロワー数およそ17万人、「名探偵コナン」の主題歌を担当するなどJ-POPシーンでの活躍が目覚ましい女性シンガーの宮川愛李。
異なるフィールドで活躍する二人だが、同世代(ノラ/22歳、宮川/21歳)ならではのトークでも盛り上がった対談をお届けする。
- 今回のコラボのきっかけは?
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ノラ
「ヨルマチ」としては今回が4作品目になるのですが、曲が上がって、「レイラ役を誰にしよう?」って考えている時に、宮川愛李さんの名前が上がりました。
宮川さんといえば、以前から「妹子」としてSNSで発信されていて、僕ら世代では知らない人はいないってくらい知名度が高い方ですし、ましてやボカロPとしてネットで活動してきた僕からしたら、J-POPシーンでメジャーデビューされているアーティストさんにコラボを依頼するなんてメチャクチャ恐縮したんですけど、ひとまず曲を聴いて頂こうという事で音源を送らせて頂きました。 - 宮川 楽曲を気に入ったのは勿論なんですけど、色々資料を拝見させて頂くうちにノラさんのアーティスト性にも興味を持ちました。今はYouTubeだったり、TikTokだったりセルフでプロデュースしていくSNSが流行っている時代なので、自ら発信して、いかに個性を出していくかが大事だと思っていて、そういう面でノラさんの自分をプロデュースする力や、人を巻き込みながら楽曲の世界観を作り上げていく力に魅力を感じて、ぜひ一緒にやってみたいと思いました。
- ノラ 恐れ多すぎます(汗)
- 宮川 ノラさんがどういう意図で楽曲を作られているかは色々あると思うんですけど、YouTubeやTikTokのコメントを拝見して、10〜20代の子達の心に響く曲なんだろうなっていうのが伝わってきました。作り手の意図を作品に乗せて、本当にその通り伝わるってかなり難しいと思うんですよ。ノラさんの音楽に対する真っ直ぐな思いも含めて、一曲一曲がリスナーの心に届いて愛されているんだなって感じました。
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ノラ
ありがとうございます!! 僕は以前から愛李さんの「欠落カレンドラ」という曲を知っていて、J-POPシーンでプロとして活躍されているアーティストさんというイメージが強かったです。今回改めて全作品聴かせて頂いたんですけど、どれもクオリティが高くて、また曲ごとに雰囲気が違うんですけど、それを全部自分のものにしているというか、曲にのまれないというか、そういうキャラクターを持った方だなと感じました。
想像していたよりもボカロ系の音楽に通ずる所もあると思って、直感的に「ヨルマチでコラボできたら面白い事になる!」と感じました。それで無理を承知でオファーさせて頂いたんです。 - 宮川 とんでもございません。私が、音楽活動を正式に始めたのは高校卒業した年(2019年)なので、デビューしてまだ3年目。経験値でいったらまだまだペーペー、ひよっこですから!!
- ノラ ボカロ系とのコラボをJ-POPで活躍されているアーティストさんに受けて頂けると思っていなかったので、本当に嬉しかったです。
- 宮川 こちらこそ貴重な機会をありがとうございます。個人的にも今年は様々なアーティストの方から刺激をもらって成長していきたいという目標を持っていて、コラボのお話があれば積極的に挑戦したいと思っていたので、タイミング的にもベストでした。こういうのを運命っていうんでしょうね!
- 宮川さんは「妹子」名義でSNSで絶大な人気を誇っていましたが、そこから本格的にアーティスト活動をするようになった経緯は?
- 宮川 そもそも兄の宮川大聖(みやかわくん)のライブにゲスト出演した時にスタッフさんから「本気で活動してみない?」と声をかけて頂き、デビューが決まりました。「妹子」という名前も、兄のお手伝い役みたいな立場でTwitterをやったり、たまに動画に出たりしていた流れからついた名称だったんですけど、私的には「活動している」っていう意識があまりなくて。フォロワーさんが何万人もいて、その人たちが私の言動を見てくれているという実感が無いままデビューしちゃったんです。今になってみると、浅はかだったなって。活動する事を決めて9ヶ月後に1,500人キャパで初ライブですよ! 「おかしいよ、コレ」って思いながら、とにかくガムシャラに突き進んできた3年でした。あっという間って感じたり、「私まだこれしか出来てないのに」って焦りがあったり……。まだまだアーティストとしての道は模索中、日々勉強しながら全力でやらせて頂いています。
- ノラさんの音楽経歴も教えてください。
- ノラ 去年6月にボカロPノラとして、楽曲「ショウニントウソウ」を初投稿した所から本格的に音楽活動をスタートさせました。それ以前は、ネットを中心に「歌ってみた」などでカバーを歌ったり、高校の部活ではバンドでヴォーカルをやっていました。
- 宮川 バンドでヴォーカルとか、ネット投稿とか、そんなに活動歴があるのに私のことプロとか、オファーするの恐れ多いとか、おやめくださいよ。私なんか高校の時、写真部の幽霊部員ですよ!
- ノラ (爆笑)。愛李さんは僕の1つ年下。それでこんなに大きい活動をしてるなんて、純粋にすごいなって尊敬してます。
- ノラさんはバンドでヴォーカルをやっていたり、とても魅力的な声をしているのに、何故シンガーソングライターではなく、ボカロPで活動を始めたのでしょうか?
- ノラ 僕自身がボカロ文化が好きだったって所が大きいですね。ボーカロイドって元々プロの音楽家がやる世界というよりは、音楽が好きでちょっとやってみようってアマチュアでも結構軽いノリで始められて、しかも「自由に二次創作してもいい、あとはそれぞれ好きに使ってくれ」という解釈があって、僕はそういう特有な文化が好きなんです。CDデビューとか、プロのシンガーソングライターっていうとちょっと敷居が高い感じがありますけど、ボカロPはもっと気軽で自由度が高いんです。音楽をやるなら、アーティストでありながらも、リスナーとより身近な距離感で活動していきたいという思いもあって、この道を選びました。
- 宮川 私も音楽にのめり込むきっかけとなったのは、ボーカロイドの曲でした。最初は、「好きかも!」っていうんじゃなくて、「なんだコレ? 機械が歌ってて変な感じ」って感情から始まったのに、いつの間にか中毒になっていました。
- ノラ 何て曲ですか?
- 宮川 「カラフル×メロディ」っていう、初音ミクと鏡音リンがデュオで歌っている曲です。
- ノラ 知ってます! どうやってその曲に出会ったんですか?
- 宮川 少女漫画雑誌で「ちゃお」「りぼん」「なかよし」って3誌あって、私は「ちゃおっ子」だったんです。地元が式根島なんですけど、そんな田舎でも昔から売っていて。でも2冊ずつくらいしかストックがないからいつも争奪戦なんですよ。ある日「ちゃお」目当てに本屋に行ったら、他の子に買われてしまって。でも漫画がどうしても読みたかったので、今回だけは仕方ないかって「りぼん」を買ったんです。その時に付録で「ボーカロイド特集」という小冊子が入っていました。そこに載っていたオススメ動画(「カラフル×メロディ」)をYouTubeで何の気無しに検索して聴いてみたら、ものすごく衝撃を受けてハマってしまったんです。
- ノラ いつ頃ですか?
-
宮川
「ボーカロイドってなんだ? 新しいぞ、面白いぞ」って、最初にすごく盛り上がった時です。私自身は中学生で、思春期真っ盛りの頃。ただでさえインターネットの可能性が広がっていった時期で、「ネットってこんな事できるの?歌も作れるの? みんなで歌えるの?」って、言葉で表現できないワクワク感を感じさせてくれたのがボーカロイドの世界でした。当時は「ボカロなんか聴いてるの? オタクじゃん」みたいな風潮もあったけど、一つの文化としてボカロを引き上げた礎はあの頃の曲だし、先ほどノラさんが話していたように二次創作で色んな初音ミクだったりのキャラクターが作り出されていった結果だと思うんです。
語弊があるかもしれないけど、無駄な物って絶対に必要であって、うまい曲とかクオリティーの高いものだけ残していく界隈ってすぐ廃れちゃうイメージがあるんですよね。 - ノラ 確かに!面白くないですよね。まさにそういう自由度こそが、ボーカロイドの大きな魅力だと思います。ちなみに僕が最初にボカロに出会ったのは小学生の頃。「千本桜」とか「マトリョシカ」とか超有名どころばかり聴いていました。当時任天堂さんの、
- 宮川 「うごメモ」?
- ノラ そう!
- 宮川 うわ〜マジ(笑)
- ノラ 「うごメモ」分かるんだ! やっぱり同世代ですね。すごく流行りましたよね。
- どんな物ですか?
- ノラ 「うごくメモ帳」という任天堂が出していたパラパラ漫画を書くソフトみたいなもので、それを投稿して、共有したり、みんなで楽しむみたいな。
- 宮川 すごい人はクオリティの高いアニメーションを投稿したりね。
- ノラ そうそう。そこにボカロの「千本桜」や「マトリョシカ」を使って自分で書いたMVを投稿している人たちが結構いて、僕は全部そこから入ったんですよ。いや〜「うごくメモ帳」通じるんだ〜。
- 宮川 知ってますよ。私も超ド世代だったんで見てましたから。懐かしい〜。東京で「うごメモ」の話題になるとは、震えました(笑)
- ノラ 本当ですね(笑)
- 宮川 「うごメモ」からすでに私たちはコラボする運命で繋がっていたのかも。
- 運命に導かれていた!? 今回のコラボ企画ですが(笑)、楽曲(デモ)はどんな風に出来たのでしょうか?
- ノラ 今回は歌詞がストレートというか、普段言葉にしたらちょっと恥ずかしくて表に出せないような、心の奥底に留めておきたいような率直な思いを歌詞にしたいという所から始まりました。いきなりサビから書いたんですけど、冒頭の「誰にも理解されない この苦しみを抱え生きれるもんか」というフレーズが、全体の根幹になっています。言葉は強いし暗いんですけど、投げやりなばかりではなく、ネガティブな感情を持っていながらも、本能的だけどそれを解決したいっていう前向きな心があるからこそ出てくる言葉だと思うので、そんな心象風景を軸に作っていきました。
- 愛李さんはこの曲をどう理解して歌っていきましたか?
- 宮川 あらかじめ楽曲のコンセプトや、ノラさんとレイラさんの関係性もお聞きしていたので、二人のストーリーをイメージしつつ、自分なりにレイラさんの感情を作り上げて歌っていきました。例えるなら声優になった感覚で、レイラさんの存在を常に自分の中に意識しながらレコーディングしていきました。また、これまでのレイラ役の方達とは違う、個性ってものを存分に出していけたらという事も強く意識しました。そういう意味ではあまり気負わず、等身大のままぶつかっていこうと臨みました。
- 感情は乗せやすかったですか?
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宮川
自分の曲ではバンド演奏に乗って歌わせて頂く事が多いので、シンセの打ち込みで作られたオケで歌うのは新たな挑戦というか、新しい可能性の広がりでもあったんですけど、いずれにせよレコーディングにおいて簡単だったって事はあまりないんですよね。常に上を求めたい、求めなきゃダメだって意識を持っているので。
でも、今回の楽曲は必死さだったり、切羽詰まってる感じがあって逆に良かったのかなって。 -
ノラ
それは同感ですね。歌声から感じ取れる必死さみたいな所が曲と相俟って、とても良かったと思います。
自分の中でアーティストとしての愛李さん像ってなんとなくあって、曲調がシリアスで、かっこいい系なので、愛李さんの元々の元気さとはミスマッチになるかなって危惧していた所もあったんです。でも今回はシリアスなテーマの中に前向きな意思を込めているので、それを考えると愛李さんのかっこよく歌っている中に宿る元々の前向きさ、真っ直ぐさがうまい具合にマッチしたのかなって思っています。 - レイラのプロフィールにある、「強さと慎重さを持った、ムードメイカー的存在」って、愛李さんとリンクしますよね。
- ノラ そうですね!歌声からも芯の強さが感じられて、レイラと上手くシンクロしていると思います。
- ノラさんのヴォーカルはどんな事を意識して録りましたか?
- ノラ 愛李さんの声に寄り添えるように歌っていきました。僕自身もシリアスな、かっこいい系の声ではない気がしているんですけど、愛李さんの歌声に共鳴して、この曲で伝えたかったテーマに上手くマッチできたかなと思っています。
- ノラさんの楽曲の特徴の一つとして、ピアノのフィーチャーの仕方があげられると思うのですが、今回も“心の叫び”を表すようなピアノが印象的でした。
- ノラ オシャレなピアノのフレーズにはこだわって作っています。でも、小さい頃に習ってはいたので多少の教養はあるんですけど、実際ピアノを弾けるわけではなくて打ち込みで作っているので、現実的に鍵盤で弾けるのか分からないですし、多分ボカロPの道を通ってる人でしか理解できないフレーズなんだろうなってのは思っています。
- ノラさんはどういう音楽を聴いてきましたか?
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ノラ
僕はバンドが好きで、中でも「UVERworld」が大好きでしょっちゅうライブも観に行きます。そういうJ-ROCKとボカロの融合というか、最近でいうと「Ayase」さんみたいな音楽性が自分の根本にあると思いますね。
本音を言うと、「ロストチャイルド」ももっとJ-POP、J-ROCKに寄り添った曲を作りたい気持ちがあったんですけど、僕が作ると王道のJ-ROCKにはならないんですよ。更にそこに愛李さんの声が入った時にまた別物というか、ボカロでもない、J-ROCKでもない、新たな形が出来た気がしています。 -
宮川
「なんだ、コレ!」って生まれた物って新たな発明だし、そういう曲を作り上げられたのって大きい事だと思います。
私、デビュー前は兄の意見第一で動いていた所があったんですけど、デビューしてからは自分で考えて、自分が正しいと思った事を信じて突き進んでいかなきゃってやってきているんです。でも、やっぱり不安になる事も多いんですよ。ノラさんが楽器が弾けなくても自分なりのやり方で曲を作ったり、自分の世界観を作り上げている姿を見て、年が近いってのもあるけど身近な存在が居てくれる事に勇気をもらえたし、コラボした事によって新たな音楽世界を生み出せた事は、私にとっても大きな力になりました! - タイトル「ロストチャイルド」は、どの段階で決まりましたか?
- ノラ 常にですけど、僕タイトルは毎回最後なんですよ。
- 宮川 一緒! 私も全然決められない! 「コレ、響きいいな」と思ったフレーズをいつもメモしてあるんですけど、タイトルに関してはそのメモが全然役に立たなくて。毎回スタッフさんを困らせています。
- ノラ 「このままじゃMVが進まないから、早くタイトル決めて!!」とかね。全く同じです(笑)。僕なんてあまりにも決められなくて、ボカロの曲なんかはTikTokで募集したりもします。その中から案をもらって組み立てたりするくらいなんで、正直楽曲制作の一番難しい工程はタイトル決めだと思っていますね。
- 宮川 あっ、それSNSで拝見しました。タイトルって、アニメでいう所の決めセリフみたいな存在じゃないですか。それをファン密着型で考えられるのって、応募する側も参加させてもらえてめちゃくちゃ楽しいし、制作側としては助かるし、いや〜その手があったか、頭いいなって(笑)
- ノラ みんなと共有できて、結構いいですよ(笑)
- 「ロストチャイルド」はどのように決まりましたか?
- ノラ 今回は象徴的なタイトルにしたかったので、歌詞の内容を一言で表せるような、キーワードになるような言葉を考えていきました。流石に、「ヨルマチ」の楽曲に関しては公募はしていませんが、タイトル決めがマジで苦手なので、周りにいっぱい相談しながらこのタイトルを導き出していきました。
- イラストは、タイトルを象徴する絵柄になっていますね。
- ノラ これまでにもお世話になっている絵師の「ぜんさい」さんに曲と歌詞をお渡しして、お任せで描いて頂きました。「ロストチャイルド」って、訳すと「迷子」じゃないですか。そこから連想して、ぐるぐる同じ所を周り続ける環状線のような、電車に乗っているノラとレイラを想定しています。色に関しても、最初はモノクロに仕上げようかという話になっていたんですけど、ぜんさいさんから「赤はどうですか?」と提案されました。赤ってSTOP(止まれ)のイメージがあるじゃないですか。絵師さんご本人から直接聞いたわけではないのですが、迷子になって一旦活動が止まっちゃってる二人の状況と重ね合わせて「赤」に染まっているんじゃないかなと、僕は推測しています。
- さて、ここまで同世代ならではの共感も多々あったお二人ですが、 まさにZ世代らしい発言も印象的でした。
- 宮川 「Z世代」の定義って何ですか? 何を持って「Z」なのか?
- ノラ 言葉は聞くけど、僕ら正直「Z世代」っていう実感は特にないですよね。
- 「Z世代」(1990年代後半〜2010年初頭の生まれ)は、生まれた時からネットやSNSがあるため、様々な人種や多様な価値観を持つ人とコミュニケーションが取れるために多様性(ダイバーシティ)があり、また、昔は「正解の軸」が「社会」や「常識」にあったけど、「Z世代」は「個々」にあり、人と違っても自分が心地よい生き方や価値観を選択する特徴があるそうです。
- ノラ それは僕も共感しますね。僕らは自分が好きな事、楽しい事をして、それを仕事に繋げていくのが時代的に可能になったじゃないですか。ひと昔前じゃ考えられないと思うんですよ。ネットの広がりってやっぱり大きいと思いますね。
- 宮川 そうですね。正しい事とか、こうするべきみたいな事言われちゃうと動けなくなっちゃう気がする。判断の基準は自分の中にあるわけで。もしかしたら一生悩み続けるのかもしれないですけど、自分なりの道を探していきたいですし、それが私にとっての正しさだと思います。
- 音楽制作においても、昔だったらタイトルを公募で決めるって発想自体なかったと思うので、新鮮でした。
- ノラ 僕らの世代は、みんなで楽しく作りたい、共有したいという発想が自然だと思いますね。
- 自由度が増した分、自分らしく楽しく生きているように見えますが、そのくせ「ヨルマチ」の楽曲からは閉塞感や孤独感見たいなものも感じられますよね。
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ノラ
「ヨルマチ」は、コロナ禍における現実世界の事情も絡まって、“閉塞的な街からいつか脱出してやろう”というストーリーになっていった所もあります。
でも、僕らインターネット、スマホ世代ならではの悩みっていうのはあるだろうなと思っていて……。色んな人といつでも繋がっていられるわけじゃないですか。逆にそれが虚しかったり、人と人との関係が薄いっていうか、よく分からないけどそういう感情があったりするんですよね。そういう正直な気持ちを音楽で表現していきたい、伝えていきたいという思いが今一番強いです。 - 今回対談してみて、お互いの印象は変わりましたか?
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ノラ
僕の周り(友達)も愛李さんのことを知っていて、みんな「面白い人」って言うんですよ(笑)。今日も取材が始まる前に喋り倒したり、「面白い人」であることには間違いないんですけど(笑)、すごく真面目で、自分の音楽活動に関してひたむきで、一途に頑張っていらっしゃる方なんだなって、この対談を通して知る事が出来ました。
刺激をもらえたというか、再確認じゃないですけど、「やっぱ自分はコレをやりたかったんだ!」というのを実感したので、ただただコラボ出来て嬉しかったです。 - 宮川 私こそ、あまり同世代の方とご一緒する機会がないので、今回のコラボや対談で自分の進んでる道に勇気が出たし、創作に対するモチベーションが上がりました! そして、個人的に今後の「ヨルマチ」がどんなストーリーになっていくのか気になるので、追い続けます!
- 今回の曲、いつかライブで聴いてみたいです。
- ノラ 僕はバンドから音楽を始めたので、やっぱりライブには憧れがあります。いつか自分がでっかいステージでライブをやってみたいし、その時はバンドにDJも入れて、スクリーンにアニメーション映し出してというスタイルでやりたいと思っています。それが今の一番大きな目標ですね。愛李さん、ライブする時にはぜひお願いします!
- 宮川 最前列で観戦します!
- ノラ いや、(ライブに出演する)ゲストでお願いします(笑)
- 宮川 あっ、客席で正面から観たかったのに〜(笑)。でも、その時はぜひ呼んでください! ノラさんとのコラボもこれっきりって事じゃなくて、何かで関われるかもしれないし。もうないとか、今の時代ないだろうなって。バンド活動やライブ活動も「もう終わってる」じゃなくて、「今はやってない」って事で、また始まる可能性はいつでも転がっていて、それを手に取るか取らないかは自分次第。可能性は全部自分の手の中で温めて、引き出し続けていきたいって、私自身そんな心持ちで頑張ります!
- ノラ コラボも対談も本当に貴重な体験になりました。ありがとうございました!!
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■宮川愛李インフォメーション